そうですね、住宅ローンエージェント(モーゲージ・エージェント)という言葉自体、日本ではまだ馴染みの薄いものです。ましてその仕事の内容となると見当がつかない方が多いのではないでしょうか。しかし欧米ではごく一般的な職業で、住宅ローンのことはエージェントに依頼することが当たり前になってきています。法律の事は弁護士、税務の事は税理士に相談・依頼するのと全く同じです。
平成19年4月からの住宅金融公庫による住宅ローンの直接融資の廃止に伴い、全国の銀行が顧客獲得合戦の中で独自の商品・サービスを始めるようになってきました。住宅ローンの借り手である消費者の立場からすると、ますます住宅ローン商品が複雑になりわかりにくくなってきたわけです。知識や経験の少ない消費者にとっては、商品の選択は勿論のこと、自分自身にとって有利な条件で住宅ローンを組むこと自体が難しくなったのです。
そこで
エージェント(交渉代理人)という存在
が脚光をあびるようになってきました。Q1の松坂選手の大型契約の例にあるプロのエージェントが住宅ローンの契約交渉の際にも重要視されるようになってきたわけです。報酬を払って有利な条件を獲得するという慣習自体に馴染みが薄い日本人ですが、住宅ローンと言えば人生で一番大きなの買い物。何千万円もするものですから、借り方や交渉により何百万円も違ってくるとなれば、これから日本でも住宅ローンを組む時には経験豊富で優秀なプロのモーゲージ・エージェントに依頼するのが当たり前という時代になるのも時間の問題でしょう。
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