住宅ローンアドバイザーや住宅ローンの仲介業者(モーゲージ・ブローカー)とモーゲージ・エージェントとは言葉は似ていますが、まったく違います。
住宅ローンアドバイザーは平成19年4月より国土交通省の指導のもと、住宅供給業者(住宅販売業者)を主に対象として住宅ローンの正しい説明と解説ができるようにと認定が始まったものです。銀行や不動産会社の窓口業務には必須の知識として基礎的な住宅ローンの仕組みの勉強をしています。現在その認定資格者は約1万2千人で毎年7〜8千人が誕生する見込みです。しかし資格を取ったからといって住宅ローンについての基礎知識は学べても実務や具体的な銀行手続き・その中身については教えてくれないので、即実践というわけにはいきません。やはり経験と実務が必要でしょう。基礎コース・応用コースともに2日間の講座の後確認テストがあるだけなので、事前の準備も必要ありません。興味のある方は試しに受講されたらいかがでしょうか?
住宅ローン仲介業者(モーゲージ・ブローカー)は、やはり不動産業者やFP(ファイナンシャル・プランナー)が住宅ローンアドバイザーの認定を受けて、保険などの販売促進として行っているケースが日本では多いいようです。手数料無料という業者も出てきているようですが、いわゆる紐付きで金融機関からのバックリベートをもらっています。最初から提携先金融機関の名前を挙げてくる場合、その提携先の商品をメインで勧められますので注意が必要です。
モーゲージ・エージェントには提携先金融機関はありません。エージェントは、あくまでもお客様の立場に立って銀行を選択・有利な条件を獲得するために活動します。住宅ローンの中身を熟知し、銀行との交渉経験の積み重ねによってプロとしての結果をお客さまに提供できるところが、一番の違いでしょう。知識を学んだだけの住宅ローンアドバイザーや金融機関側に立って行動するブローカーと、お客様側に立って行動するエージェントとの違いは大きいのです。
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